しどけなく味気ないガム噛みながら、なにがそんなに悲しいのかい
かなかながないているのかな
かなかなとないているのかな
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そうですか、ああそうですか、そうですな。今日はひと雨くるそうですな。
ひねもす ふりみふらずみ きつね そらにいそがし てんきあめ
でかけよう。人に会おう。空を飛ぼう。月へ行こう。
月に星、空に雲ひとつ 云いぶんに、ちょっとのあいだ消えてみたりして。
ほしのかけらがよぞらをなでてきえいるようにないていた
桑の実のあおよりも濃いさびしさの空はひしめく星の億万
水銀と硫黄のこころに塩をなすホムンクルスのはじめのうれい
おもしろきこともなき世にありてなほおもしろかりき人ぞかなしき
がらがらと嗤うてれびに沿うように父の嗤いのがらがらという
あの夏は、行っちまったよ
あかあかと、涙こらえた
夕焼けこえて
せっかちトンカチ
あったまデッカチ
うっすらトンカチ
ハンカチまるめて
あっさりセンチな
ネッカチーフさ
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虫這う高さからあおぐあお空にあおくさき詩を詠まんか春は
要領よく生きる器用に魅いられ あまた風の子また風のなか
岩雲の夏に死にゆく少年の青みにましてけもの肥れり
飢えながら日々のたのしさなつかしさ友の行くべく俺もゆこうか
いつかまた逢えるだろうと楽観し約束の日を決めずわかれる
ゆくすえにあたらしき日を標榜す友のひとみのかがやきまさる
もうここで決めてくれと祈りふくめ幾ところかの面接終える
庭に花きそいながら咲きいでてわが身せまさを見透かしている
追いつかれ追われ疲れてまた明日また明日こそ追いつかれぬを