樹のうえに家をたてよう
春には、名もしらぬ花を育てよう
それから、花の一枝を髪にそえ
やさしい風に吹かれていよう
樹のうえで木の実をかじろう
夏なら、なつかしい人たちを呼ぼう
夜どおし、朝まで語り明かそう
それから、菜園の手入れをしよう
樹のうえの鳥たちと歌いかわそう
秋の日は、黄金にかわるだろう
きれいな月とつきあいたい
今夜は、さしでのもう
樹のうえから空をこえよう
冬をあとに、どこへでものぼっていこう
世界じゅうの物語や冗談を、音楽を
どこまでも、さがしにいこう