雑沓刺繍

トップページ > 詩をよむ > 雑沓刺繍

昼さがりの童話 2007.06.01

ぽかぽか ぽっかり
陽気にとけた
ひまわりのたね ほしのたね
うずまき風が かきまぜて

草のにおいを させました
ゆらゆら ゆっくり
雲とあそべば
猫も寝ころび 草まくら

ひばりも蝶と うたってる
楽しいことを ささやいて
これから どうして
いきていこう

とじこめられた 三葉虫
石のなかにも 数億年
かわいた海で かんがえる
さらさら さっぱり

夕日に映えた
うみゆりの実も ゆめの実も
暮れてく空に てらされて
今日の別れに なりました


トップへ戻ります
text end