ふたりに、あたらしい夜がきた深い群青の溝をひいて昨日と今日の、今日と明日のあいだを結び沈黙のうちに詩と音楽を うたわせた
ふたりの不安が「おやすみ」を言った時の向こうに夢見た朝の、青空の明るさを うたいあどけない、ささやかな示唆を含ませ
すべてを沈黙と音楽がつつむ夜わたしが、あなたを呼ぶようにあなたは、わたしを呼ぶだろう
ふたりは、ふたりの夢のなかで青く、しずかに燃える月のようにゆらめき、ほのめき、眠るだろう