ながれる風のはしばしに秋があり それらは樹木の色に見え鳥たちのうたいに聞こえ行きかう人の装いに見え
みんな しずかに吹かれているしかめっ面も 泣き顔も心置きなく ゆれている曇りもせず
燃える色葉へ夕暮せまり赤らみながら 青空というそらは にわかに魔法がかった
風景がよどみなく あたらしい問いをなげるので 何もかも応えになってしまうかのように