雑沓刺繍

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ものいうあき 2004.09.25

ながれる風のはしばしに秋があり それらは
樹木の色に見え
鳥たちのうたいに聞こえ
行きかう人の装いに見え

みんな しずかに吹かれている
しかめっ面も 泣き顔も
心置きなく ゆれている
曇りもせず

燃える色葉へ夕暮せまり
赤らみながら 青空という
そらは にわかに魔法がかった

風景がよどみなく あたらしい
問いをなげるので 何もかも
応えになってしまうかのように


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